電気設備における設計・監理は、建物の安全かつ快適な電力供給を確保するため、電気設備の計画、設計、および工事の管理を行う仕事です。この業務も「設計」と「監理」の2つのフェーズに分かれます。


電気設備設計

設計は、建物の企画段階から関わり、最適な電気設備システムを構築する役割を担います。設計者は、建物の用途、規模、予算などを総合的に考慮し、以下のような業務を行います。

  • 基本計画・設計: 施主や建築家と協議し、建物の目的や要望に沿った受変電設備、照明、コンセント、弱電設備(電話、LAN、放送など)などの基本的なシステムを計画します。
  • 実施設計: 基本計画に基づき、実際に工事ができるよう、詳細な図面(配線ルート、機器の設置場所、分電盤の構成など)を作成します。
  • 積算: 図面から必要な資材や機器の数量を算出し、工事にかかる費用を見積もります。
  • 調整: 意匠設計や構造設計、機械設備設計など、他の設計担当者と協力し、設備のスペースやルートを調整して、建物全体としての整合性を確保します。

電気設備監理

監理は、設計図書どおりに工事が適切に行われているかを確認し、品質を確保する役割を担います。監理者は、施主の代理人として工事現場に立ち会い、以下のような業務を行います。

  • 品質チェック: 工事現場で、設計図面通りに配線が施工されているか、機器が正しく設置されているかなどを定期的に確認します。
  • 施工図・計画書の確認: 施工会社が作成する施工図や施工計画書をチェックし、設計意図と乖離がないか確認します。
  • 技術的な指導: 施工中に発生した問題や設計図書の変更点について、現場の施工管理者に技術的な指示やアドバイスを与えます。
  • 検査への立ち会い: 建築確認検査や消防検査など、公的な検査に立ち会います。